北里大学薬友会

ご挨拶(2022年3月)

会長

北里大学薬友会会長
成松 由紹

 新型コロナウイルス感染症が我々の生活を窮屈なものにしておりますが、会員の皆様におかれましてはご健勝のことと拝察申し上げます。コロナ禍の生活は早3年になろうとしています。こんなにも長く、しかも世界中で感染拡大が続くとは思いも寄りませんでした。この原稿を書いている現在も、オミクロン株が猛威を振るい感染状況が刻々と変化しています。この会報が皆様に届く頃には収束することを祈っております。
日本の感染状況は米国や欧州のそれと比較すると、日本国民の素晴らしい防疫行動から比較的軽微に収まっているといえるでしょう。毎年「年頭のご挨拶」では一年間の活動状況や活動計画をお示しておりますが、この感染症は現在も未だ収束の兆候を呈しておらず、昨年度(2021年度)は誠に残念ながら薬友会としての活動は大きく制限され、計画は悉く中止に追い込まれてしまいました。
このような状況にも拘わらず、皆様方からの温かいご理解とご支援を頂戴しております。年会費の納入率もやや改善傾向にあります。今年度も会の目的に沿い、会員の皆様方の交流の場の創出と現役学生の支援に軸足を置いて、活動を継続して行く所存でございます。引き続きご厚情を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

 今般コロナ禍の影響で対面での活動が困難な状況下において、薬友会事業の主軸である生涯学習セミナーは、オンラインによる開催と致しました。演題は新型コロナウイルスを大テーマとして、北里大学関連の各先生方にご講演頂きました。特に第1回目にご講演頂いた大村智記念研究所感染制御研究センター長 花木秀明先生の「新型コロナウイルスとイベルメクチン」では、ライブ配信とオンデマンド配信で約400名の方々が参加・視聴されました。第2回目は大村智記念研究所ウイルス感染制御学教授 片山和彦先生に、第3回目は北里研究所病院呼吸器内科・北里大学薬学部生体制御学教授 鈴木雄介先生にご講演頂き、そして2月26日(土)には東洋医学総合研究所所長の小田口浩先生にご講演を依頼しております。
また薬友会の運営に欠かせない理事会は、リモート(Zoom)により7回ほど開催致しましたが、移動がなく自宅から参加できるためか対面会議よりも出席率が良く活発な意見交換ができましたので、今後は対面とリモート併用のハイブリッド理事会を検討していきます。
東京2020パラリンピックでは嬉しいニュースがありました。女子自転車競技(運動機能障害C1~3)のトラックとロードに出場した、1995年本校薬学部卒業(27PT)の杉浦佳子さんが2個の金メダルを獲得しました。この偉業を称え、コロナ感染がやや落ち着いた昨年12月24日に、大村記念ホールにて北里大学理事長賞の授与式並びに講演会を開催しました(参加者を会場定員の1/2ほどに限定し、会場参加・ライブ配信で約180名が参加、現在オンデマンド配信中)。当日は杉浦さんに金メダルをご持参頂き、会場参加者は杉浦さんと一緒の写真を撮ったり金メダルに触れるなどし、楽しいひと時を過ごしました。
話は変わりますが、1月11~15日付の朝日新聞に「(けいざい+) 瀬戸際の感染症ビジネス」と題する記事が連載されました。何故、国産の抗コロナ薬やワクチンが出てこないのか? その諸事情を追求した記事です。北里大学で感染症を学び、会社入社後も抗生剤やワクチンに関与したビジネス一筋であった私は興味深く読みました。現状を憂い悔しく誠に残念です。薬学を学んだ一人として、日本国民が健康で心豊かな生活ができるように切に願っております。

 今年度も生活に困窮している現役学生支援の一環として、薬友会奨学金給付制度を実施致します。皆様方の温かいご支援が必要です。給付金の一部となる会費納入にご理解とご協力をお願い致します。

 また、薬友会に対するご意見、ご要望等がありましたらご遠慮なく薬友会事務局へご連絡頂ければ幸甚でございます。皆様方の今年一年間のご健康を祈念申し上げて、ご挨拶とさせて頂きます。