北里大学薬友会

第52回北里大学同窓会公開講演会報告

薬友会理事 岡田 年以(14PP)

 平成28年11月27日(日)14時より、平成28年度第一回目の北里大学同窓会主催の講演会が長屋 信博会長はじめ188名の聴講者にお集まりいただき、白金キャンパスコンベンションホールで行われました。
 講師には、本学医学部卒業生で伊藤病院(甲状腺疾患専門)院長の伊藤 公一先生をお迎えし、「甲状腺の病気」をテーマに甲状腺疾患の発見方法から診断と治療の実際までをご紹介いただきました。“内分泌専門医が少ないこと”、“検査技術が時間・精度両面で飛躍的に発展していること”、“甲状腺疾患は、通院治療が9割超であること”、“甲状腺疾患の治療法は、服薬療法、外科的療法、放射線療法と多岐にわたること”、“放射線療法のためには病院にしては大掛かりな設備が必要であること”、“メディカルツーリズム業務に携わった経験から、日本の医療現場で在日の外国人の方々にこそ外国語対応が必要と痛感していること”など、甲状腺疾患全般の知識だけでなく、医療現場の実情等を含めてのご紹介をいただきました。また、福島の原子力発電所の事故に関連して、福島県から臨床検査技師を研修のために受け入れたり、伊藤病院から自治医大出身医師、災害支援ナースを派遣し、検査法・治療法で協力したことのご紹介をいただき、この事故に伴う甲状腺がんの発症については、日本人の食文化も踏まえ、国民としての心構えとして過度な心配や不安感を持たないよう、ご教示いただきました。
 なお、北里大学の在学生・卒業生のみならず、多数の一般の方々にご参加いただき、また薬友会事務局のご提案で飲み物に「北里大学」のミネラルウォーターを配布しました。本講演会の開催目的の一つであります「北里ブランドのイメージアップ」にも寄与できたことと思っております。卒業生はじめ関係の皆様が、勤務先の病院・薬局等でのポスター掲示・チラシ配布などにご協力をいただいた賜物と存じます。この場をお借りして厚く御礼申し上げます。有難うございました。

 全学同窓会主催の公開講演会は、概ね3年ごとに薬友会に共催の順番が回ってきます。
 今回、残念ながらご参加いただけなかった薬友会会員の皆様、次回はぜひ、ご参加下さい。
 そのためにも、時々、「北里大学薬友会のホームページ」をお訪ね下さい。