北里大学薬友会

2018年度北里大学薬学部生涯学習セミナー(夏期)のお知らせ
【テーマ】 薬剤師のための臨床研究入門~実務からのエビデンス構築を目指して~

 医療の進歩のためには研究から得られたエビデンスの集積が必要です。薬剤師も、医療従事者の一員として、日常業務の傍らで研究マインドを持ち続けることが重要と考えます。本セミナーでは、臨床研究に興味はあるけれど何から手を付けたらよいかわからないといった初級者を想定して、病院・薬局での実務に基づいた研究を通じてエビデンスを構築していこうとする際に役立つような臨床研究に関する入門的な講義を行います。

2018年8月4日(土) 午後2時30分~午後5時45分

講義内容・講師
講義1:「臨床研究の企画立案と実施」 (14:30~16:00)
 講師: 成川 衛 先生 (北里大学薬学部 教授)

 「臨床研究」というと何やら近寄り難い印象を持っている方が多いと思います。しかしながら、最初から世間があっと驚くような研究を行えるはずはなく、行う必要もありません。先ずはご自身の病院・薬局など身近なところでこぢんまりとした題材を探してみるのがよいのではないでしょうか。本講義では、臨床研究(広義)のアイデアを練り、題材を探し、実践に移していこうとする際に参考となるような臨床研究の基礎的な考え方とルールについて解説してみたいと思います。

講義2:「薬局業務を研究してみよう-薬局薬剤師の見える化」 (16:15~17:45)
 講師:宮﨑 長一郎 先生 (公益社団法人 日本薬剤師会 常務理事、有限会社 宮﨑薬局)

 相変わらず「薬局薬剤師の仕事が見えていない」と言われています。「見える」とはどのような事象を指すのでしょう。メディア関係者から「発表できるものは何ですか?」と問われた時に明確に示せるものは何でしょう。確固たるものは査読を受けた上で論文発表された内容でしかありません。我々はそれをどれだけ持っているかが問われています。

 「明日の医学は目の前の患者の中にある」という医学者の言葉を借りるなら、「明日の医療薬学(薬局薬剤師の仕事)は目の前の患者・消費者の中にある」のです。日常業務の中から、数値化し、可視化することによって、薬局薬剤師の研究は可能になります。可視化されたデータを持っていないと世間に向けて薬剤師の仕事をアピールすることもできません。新規な仕事を生み出すことも研究ですが、現場のデータを数値化し、意味づけすることも研究です。つまり、目の前に研究の種はいくらでもあるといえます。今回は現場から発信する研究について考えてみたいと思います。

  • 主 催:北里大学薬学部生涯学習センター
  • 共 催:北里大学薬友会・(公財)日本薬剤師研修センター
  • 時 間:午後2時30分~午後5時45分
  • 場 所:白金キャンパス 1号館1501大講義室 (予定)
  • 定 員:300名 (定員になり次第、締切いたします。)
  • 対 象:本学および他薬系大学の卒業生
  • 受講料:2,000円
  • 認定単位:日本薬剤師研修センター認定研修 2単位

申込み方法

 お申し込みは終了致しました。

お問合せ先

  • 北里大学薬学部生涯学習センター事務局(北里大学薬友会内)
  • 〒108-8641 東京都港区白金5-9-1
  • TEL&FAX: 03-3448-8191
  • メールアドレス: ph-llc@kitasato-u.ac.jp (ピーエイチ ハイフン エルエルシー@~)